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最終更新日:2026年5月
このページのポイント
・U3Hの買取相場:77,000〜126,000円が目安(複数業者の実績データより集計)
・製造期間:1972年4月〜1980年9月(8年5ヶ月)。世界で最も多く生産されたアップライトの一つ
・全88鍵盤に搭載された「オールアンダーフェルトハンマー」が音質と耐久性の根拠
・近年は海外(アジア・欧州)での需要が増加。海外販路を持つ業者ほど高く評価できる
| 項目 | 詳細 |
| 製造期間 | 1972年4月〜1980年9月(8年5ヶ月) |
| サイズ | 高さ131cm × 幅154cm × 奥行き65cm |
| 重量 | 248kg |
| 製造番号(目安) | 1,330,000〜3,130,000番台 |
| 当時の定価 | 300,000〜450,000円(年式により異なる) |
| ハンマー仕様 | オールアンダーフェルト入りハンマー(全88鍵盤) |
| ペダル | 3本 |
| 外装 | 黒色鏡面艶出し塗装 |
アップライトピアノは高さが大きいほど弦が長くなり、響板面積も広がります。U3Hの131cmという高さは、低音の重厚感と高音の輝きが両立する「黄金律のサイズ」と言われています。同じUシリーズでも121cmのU1Hと比べると、低音域のダイナミックレンジが明確に広く、「弾いていて気持ちよく響く」と評されるサウンドを実現しています。
U3Hには全88鍵盤すべてにアンダーフェルトが入ったハンマーが採用されています。ハンマー内部に二重のフェルト層を設けることで打鍵の重みが増し、音に深みと均質な響きが生まれます。廉価モデルでは低音部のみにアンダーフェルトを採用するケースが多い中、全音域への採用はU3Hが「普及価格帯の最高水準」だった時代の証明です。
1970年代はピアノ製造に使われる木材が現代より豊富で品質が高かった時代とされています。U3Hはこの時代に大量生産されながらも「強固な原材料を使用した壊れにくいピアノ」として評価されており、製造から半世紀近く経過した現在でも基本構造が保たれている個体が多数存在します。
中国・東南アジア・欧州を中心に、1970〜80年代製造の日本製ピアノへの需要が急速に拡大しています。「この時代のヤマハは、現在の新品より良質な木材を使っている」という評価が海外市場に広まっており、U3Hはその代表格です。海外販路を持つ業者ほどU3Hを高く評価できる構造になっています。
| コンディション | 製造番号目安 | 買取相場 | 査定のポイント |
| 美品(外装良好・定期調律済み) |
2,500,000〜3,130,000番台 |
100,000〜126,000円 | 後期型+状態良好で最高額圏 |
| 良品(軽微なキズ・調律済み) | 全番台 | 77,000〜100,000円 | 外装より内部(弦・ハンマー)状態が重要 |
| 並品(使用感あり・調律未実施) | 全番台 | 40,000〜77,000円 | 調律・整音費用が差し引かれる分、手取りが減少 |
| 難あり(内部故障・外装大損傷) | 全番台 | 10,000〜40,000円 | 修繕費の差し引きで手取りが大幅低下 |
※上記はピアノ買取センター・複数業者の公開実績データを集計した2025年時点の目安です。実際の査定額は業者・搬出条件・個体の状態により変動します。
U3Hは「業者間の査定差が最も大きいモデルの一つ」です:流通量が多い分、業者によって「在庫過多で安くしか出せない」ケースと「海外販路があるため高く評価できる」ケースで査定額に30,000〜50,000円以上の差が生じることがあります。必ず複数業者に同時査定を依頼してください。
天屋根(上部の蓋)を開けると、内側の金属フレーム(ゴールドのフレーム)の右側に製造番号が刻印されています。
| 製造番号の目安 | 製造年の目安 | 査定への影響 |
| 1,330,000〜1,600,000番台 | 1972〜1973年頃 | 初期型。状態重視で評価される |
| 1,600,000〜2,000,000番台 | 1973〜1975年頃 | 標準的な評価 |
| 2,000,000〜2,500,000番台 | 1975〜1978年頃 | 標準〜やや高め |
| 2,500,000〜3,130,000番台 | 1978〜1980年頃(後期型) | 最も評価が高い世代。状態良好なら最高額 |
天屋根を開けると、白いフェルトが並んだハンマーが見えます。中音域(ド〜ラの周辺)のハンマーフェルトが平らにつぶれていると「金属的な硬い音」になります。整音(ニードリング)が必要な状態かどうかが査定の分かれ目です。
フレーム内部の弦が全体的に銀色か、茶色くさびているかを確認します。さびが広範囲に及ぶ場合は弦交換費用が査定額から差し引かれます。
U3Hは重量248kgと重く、2階以上・狭い廊下がある場合は追加費用が発生します。査定前に経路を確認し、電話で業者に伝えておくことで当日の減額を防げます。
椅子・カバー・調律カード(過去の調律記録)が揃っていると査定プラスになります。特に調律カードは「定期的にメンテナンスされていた証明」として有効です。
